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2.開発の進め方

2.1 試作装置の基本的前提条件

2.1.1 地上装置
地上装置は、中央処理装置、情報処理装置、地上処理装置、地上アンテナの4つに分かれる。
(1) 中央処理装置
中央処理装置は、路線に1箇所だけ設置し、主に3つの機能を持つ。
ア. 列車から「出発要求」があると、次の駅までの閉そく状態の確認や閉そく設定を行う。
イ. 各列車の識別番号を認識し、どこに在線しているか認識する。
ウ. 列車が駅に到着し、「力行不可表示」を受け取ると該当する列車の閉そく設定を解錠する。
(2) 情報処理装置
情報処理装置は駅ごとに1台設置し、主に2つの機能を持つ。
ア. 車両から出発要求がきたら、中央処理装置へその情報を渡すことと、車両へ出発要求を受信したことを送信する。
イ. 地上処理装置からの情報を中央処理装置へ出力し、また、中央処理装置からの情報を地上処理装置へ出力する。
(3) 地上処理装置
地上処理装置は駅ごとに1台設置し、主に3つの機能を持つ。
ア. 列車が到着し、IDプレートとポーリングが成立することで、列車を検知し、列車に力行不可の情報を送信する。
イ. 地上アンテナからの呼びかけにIDプレートが連続して応答しなくなった場合、列車が出発したとして情報処理装置へ送信する。
ウ. 地上アンテナを介して、IDプレートの情報を情報処理装置へ、また、情報処理装置からの情報をIDプレートへ出力する。
(4) 地上アンテナ
地上アンテナは、駅の列車が停止する位置に設置し、主に2つの機能を持つ。
ア. 該当する駅の地上処理装置からの情報をIDプレートに送信する。
イ. 車上処理装置から更新されたIDプレートの情報を読み取る。

 

2.1.2 車載装置
車載装置は、IDプレート(I/F付)、IDプレート、車上処理装置、車上表示器の4つに分かれる。

 

 

 

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